2010年11月10日

「transfer in flowing lights」recording log

log 1
ようやく「transfer in flowing lights」のレコーディングが終わりました。いやいや長かった。精根使い果たしてしばらくはダメ状態でしたが、やっと今回のレコーディングを客観的に(とはまだ言えませんが)振り返る事が出来そうです。レコーディングの解説的な文章を少し書いていきたいと思います。少しでも興味を持ってくれる人が増えれば嬉しいです。

まず、オリジナルセカンドアルバムを作りたいと真剣に思い始めたのは、去年の「15th annivarsary ~09'→94'~」の制作終了直後の事でした。この「15th annivarsary ~09'→94'~」制作にも長い時間と労力をかけました。が、出来上がってみて気付いた事は、自分の「今の音楽」がどこにもない、という事。トリビュート盤の方ではみんなが「自分の今の音」で僕の昔の曲をカバーしてくれていました。僕は昔の音源を並べ直しただけなのではないか?そういう思いがあり、すぐにでも新しい音源を作りたい、今感じている音楽をかたちにしたい、と強く思っていました。

15thライブが無事終わり(ありがとう!感謝!)、今年に入って1月、2月は、活動をサポートしてくれている友人達や、バンドのメンバーと相談を重ねていました。そして今回の制作にあたり、どうしても必要だったのが最後までチームとして付き合ってくれるエンジニアとスタジオだった。そこで、まずはカンガルーポーこと中村公輔を口説くため横浜深海スタジオに出向きました。それが3月25日。初めて深海スタジオに行き、公輔と久しぶりの再会を果たし、アルバムのコンセプトや音の方向性のアイディア、制作期間やその他諸々を話し、公輔を口説き落としました。実質はここからレコーディングが始まりました。

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つづく、、


log 2
4月に入り、曲を選んだり楽器構成を考えたり、まずはひとりでプリプロを開始。アルバムのイメージは最初からありました。
セカンドアルバムとは言っても、ソロデビューの「爽雨」の時はまだAUTO PILOTが活動していた時期でした。自分のその時鳴らしたい音のド真ん中はAUTO PILOTで鳴らしていた。「爽雨」はそれとは別に歌やアコギに焦点をあてた、その時点ではいわばアウトサイド的な意味合いが強い作品でした。そのあとの「sing as you are」はライブ盤。「’09→’94」はベスト&トリビュート盤。どちらも意味のある時に意味のある作品を作ったと思っていますが、ソロ名義4枚目の新録オリジナルアルバムとなる 今回の「transfer in flowing lights」は僕が今鳴らしたい音のド真ん中です。高畠俊太郎というソロアーティストの全容が分かる初めてのアルバムだと思います。

5月、コウダイとネットでプリプロを続けながらトモやまっちゃんに僕の部屋(dewdrop studio)に来てもらって曲の全体像を把握していきました。6月にはライブ用とは別に、バンドでスタジオでREC用プリプロを重ね、アレンジやBPM、ドラムのチューニングや使用スネアの最終確認をしました。
7月4日、17日、下北沢nasoundra palace studioでドラム&ベースレコーディング。 今回は鍵盤、シンセ類以外の全ての楽器を生で録音するという、最近のレコーディング事情では珍しい贅沢なレコーディングです。音像の完成系は、極力コンプは使わずにEQとバランスで追い込み、ボリュームを細かく書いていく、というイメージだったので、REC時にもほぼノーコンプで録音。ガッツのある音で迫ってくるのではなく、控えめで柔らかい、ひらたく言うと「ずっと聞いていられる音」。これが、今回僕がこだわったこのアルバムのポイントのひとつです。

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つづく、、


log 3
今年の夏はとてつもない猛暑でした。(ホント暑かった!)8月に入ってからは本格的に深海スタジオに通いながら、まずはアコギとエレキを録り始めた。ブースの中でギターアンプを二台(Vox AC-30 & Fender Princeton)スタンバっているとすぐに汗だくです。いやいや大変だった。
ある程度枠組みが出来てきた頃、まっちゃんに深海に来てもらって、I just think、pieces、silent、beautiful days、のダビングをしてもらいました。帰りの車でその日録った音をみんなで聞きながら帰った。楽しい2日間でした。「深海ダイブの日は激暑か土砂降り」今年の夏はそんな夏でした。

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9月、歌のトライを始め、鍵盤やそれ以外の音のダビング。最初から今回のレコーディングにはミキにも参加して欲しいと思っていたんですが、タイミングが良かったみたいで、9月の終わりに滑り込みで参加してくれました。painでギターを弾いてます。久しぶりに一緒に音楽を作れて楽しかった。
今回僕が意識したもうひとつのポイントは、音的にも楽しいもの、音楽的にも面白ものが作りたい、という事でした。エレキ、アコギ、エレピ、オルガン、シンセ、リズムマシンなどなど、色々な楽器や色々な音で色々なミュージシャンと一緒に作る音です。ライブとは違うアレンジだったりテンションの曲もあるので面白いです。(ちなみに公輔もギターソロを1曲弾いてます)

9月26日、meguro-sokoで、I just think、pain、beautiful daysの歌を録音。いい歌が歌えた、ようやく自分の本業のところまで辿り着いた、という感じがあって嬉しかった。この日で、3月に初めて深海に行ってから半年、本チャンを録り始めてからまる3ヶ月が経ってた。このあたりからが峠だったかも。細かい記憶しかない。

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つづく、、


log 4
10月に入って連日のmix追い込み作業。公輔の目つきが変わってきました。コウダイがprogramingをしていました。みんなが一杯一杯でした。トモは深海作業になってからずっと車で僕を送り迎えしてくれました。深夜に帰る事も多く、この4ヶ月間どれだけ助かったか。感謝感謝。
mixの方向を具体的に確認出来たあたりでアルバムタイトルを正式に決めた。「transfer in flowing lights」。流れる光の中を移動するイメージ。浮かんでは消えていくその光は記憶の断片で、移動しているのは時間の方なのかもしれない。ジャケもピッタリでデザインのケンペイ氏も素晴らしい仕事をしてくれました。

アルバムのコンセプトと方向性は最初からありました。聞く人の日常のテンションに馴染むような作品にしたかった。いつもの街の風景がちょっとだけ違って見えきて、自分の何気ない毎日もそんなに捨てたもんじゃないなー、と思えるような。聞く人自身が主人公になれるような作品。そういう温度感を目指して歌を歌ったりギターを弾いたりしました。

マスタリングが終わったと思ってからも何かとバタバタして結局音まわりが完全に終わったのは、この前の251ライブの次の日ですよ。そして、デザインがたった今、最終確認終了!いやー、ホント長かったっす。ずっと付き合ってくれた公輔、トモ、コウダイ、new fine recordsスタッフのみんな、ひとまずお疲れさま!次は切り替えて12/5@O-Nestのレコ発に向かいましょう!あと宣伝ね。

そうです、長くなりましたが最終的には、レコ発ライブに来て下さい!!という宣伝です!12/5@O-Nestに1人でも多くの人に来てもらいたい。そして「transfer in flowing lights」を聞いてもらいたいです。来るべし!聞くべし!

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あと、こんなに長い事書いといてアレなんですが(笑)、このRec logに書いたイメージや説明はあくまでも僕の主観(というか宣伝)なので、CD聞く時は好きな様に自由に聞いて下さい(笑)。
よろしく〜。

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おわり
posted by shun at 14:02| daily | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする