2008年08月20日

ライナーノーツ9.in your light 7

火曜日の昨日は渋谷_AXでthe pillowsを見たあと、南青山_レッドシューズでKenji Suzuki a.k.a Kenji Jammer & The Jammers のライブへ。
水曜日の今日は渋谷_LUSHでANCHOR-EDGEを見て来ました。
三者三様。やっぱ音楽って面白いっす。
さて、いよいよ最後のライナーノーツです。

9.in your light 7

アルバムの最後を飾るエレクトロな質感の新録の新曲です。7はバージョンのこと。
新しいMacBookを買ってそれでひとりで宅録しようと思って、2007年の春くらいにシステムの試験用に初めて作ったデモ曲一号だったんだけど、どんどんいい感じになっていったのでちゃんとやって作品にしました。聞こえかたはエレクトロでも実は要素は全部自分で手で弾いてるんです。
最初に聞こえる音はピアノとアームを使ったエレキギターです。そこにこの曲のテーマになってるフワフワポコポコした音が入ってきますがこれはいつもライブで使っているあのアコギの音。そこにフィルターを掛けたオルガンが重なってきます。
そして再びジャズマスターのアーミングが戻って来た後、リーディングのような歌のような言葉が聞こえてきます。

in your light

someday, you will find what you're looking for.

someday, you will realize that you were right.

you will always be staying in your light, somewhere.

someday, you can love yourself.

大丈夫さ、心配ないさ。
キミはいつかきっと、ずっと探し続けていた何かを見つけられるさ。
キミにもいつか必ず、自分自身をちゃんと愛せる日がくるから。
だから大丈夫さ、心配ないさ。


そんなメッセージが込められています。
とても落ち込んでいて、惨めで、先の見えない時期に書いた詞なんですが、とても気に入っています。
あと、ホントはMIXをウオちゃんにやってもらうつもりでふたりであーでもないこーでもないってやってたんだけど、結局時間が無くなっちゃって自分でMIXしたのが残念です(笑)。
今までの自分、これからの自分、「次の音のカタチ」、「歌のチカラ」、自分ではとても自分らしい作品が出来たと思っています。

「sing as you are 〜'07 live log〜」
2008/06/01リリース、高畠俊太郎ソロ名義2作目の音源「sing as you are 〜'07 live log〜」は2007年の一年間に行われた高畠俊太郎のライブ音源の中から自身がセレクトしたベストセレクションアルバムです。
アコースティクギターの弾き語りからピアノとリズムボックスのアンサンブル、エレキギターのフィードバックやウッドベース、高畠俊太郎ROCK'N ROLL BAND、など、色々な組み合わせで試みられた2007年の高畠俊太郎の活動がこのアルバムには記録されています。それは自身にとっての「次の音のカタチ」「歌のチカラ」を探す旅の記録でもあります。
ULTRA POP、POINTER、AUTO PILOTなど歴代バンドの曲や、ファーストソロアルバムからの曲、またそれ以降の音源化されていないソロ曲など、収録曲もバラエティーに富んだベストアルバムです。
新録の「in your light 7」収録。下北沢ハイラインレコーズ限定発売。

明日は木曜。
いよいよ日曜日の「headLine vol.13」でリーリース祭ファイナルです。

2008年08月17日

ライナーノーツ8.silent

8.silent_07.02.18「ENDLESS WALTZ #4」@青山_月見ル君想フ
-with Kei Miki(EG)/Yuichi Takama(BASS)-

「爽雨」以降のソロ作品のひとつでCDには初めての収録です。
夜の静寂、最終電車、夜景、単調に繰り返すリズム、透けていく、星屑。そんなイメージを描く様に作りました。気持ちを言葉にして歌うというよりは、感情を極力抑え、ライブでもいつもそんな絵を描くようなイメージで演奏しています。ロストイントランスレーションみたいなイメージでもあるんです。

この日のライブは古明地洋哉くんの企画「ENDLESS WALTZ」。ボクにとっては2007年最初のライブだった。去年のコトなんだけど、この日のコトはホントもうそーとー前のような気がしますね。だってコメちゃんとはこの日から仲良くなったんだよ。まだお互いよそよそしい頃だ(笑)。フレッシュですね〜。セッションで「moon river」と「elephant stone」をやって楽しかったなー。

ようやくミキがエレキで手伝ってくれるようになったばっかりの頃でウッドベースをGRiPのタカマが弾いてくれました。その後の2007年のライブで色々なアンサンブルを試していくきっかけになったライブです。
ミキとタカマには引き続き手を貸してもらいつつ、ウオちゃんにコンピューター鳴らしてもらったり、ROCK'N ROLL BANDでギャーってやったり、タミオくんにギター弾いてもらったり、そして一年以上かかって、トモとコーダイが加わってくれて、今の「高畠俊太郎BAND」に繋がっていきました。いやー、長かった(笑)。

最近MARZでひとりでやってるディレイバージョンもかなり気に入っていて今年の2月のテイクが最高だったんだけど、2008年なのでやめました(笑)。アレも良かったんだよなー。
でもやっぱりひとりでやってどんなに良くても誰かと一緒に出す音にはかなわないんです。そーゆーもんなんです。


今日も俊太郎BANDのリハ。今日はいい感じ!リハがうまくいくとホントに嬉しい。
8/24の大枠は見えました。あとは細かいところをどうするか。あと1回チャンスがあるのでもう少し考えます。

6月から書いてきたライナーノーツも残りあと1曲!
5月から始まった「SING AS YOU ARE」リリース祭も残りあと1本!

「headLine vol.13」まであとちょうど一週間です!

2008年08月14日

ライナーノーツ7.星ニモ負ケズ

俊太郎BANDのリハ。
残念ながら不発で先に進めず。
まぁ、そんな時もあるさ〜。

7.星ニモ負ケズ_07.07.02「roomshare」@下北沢_440

この曲もULTRA POP解散後発表のライブアルバム「AFTER GAMES」に収録されています。スタジオ版には未収録なので、次にアルバムを作る時には是非とも入れたい曲です。

去年7/2の「roomshare」からはM3の「pev」も収録されています。ハイラインレコーズでのインストアライブ特典CD-Rに収められている「the edge of the world」もこのライブだ。この日は録音状態が良かったのもあるけど、やっぱりいいライブだったんですね。

「happy sunday」を作るまでは友達の結婚式で何か歌ってと言われた時には必ずこの曲を歌っていました。最近は2曲とも歌ってるけど(笑)。
昔から好きな曲ではあったけど、そうやって何度となく友人達の祝福の日に歌わせてもらっているうちに、この曲を歌う度に色々な場面が思い起こされるようになって、最近では自分内名曲になってます(笑)。

シンプルな歌詞なんだけど、作ってから15年以上経った今でも、弱っていたり迷っていたり絶望したりした時、この歌の歌詞に自分自身が力を貰ったりします。15年も前の自分の歌に勇気づけられてるようじゃ、ホントダメなんだけどね(笑)。

 自分に負けず
 君に優しく笑えるように


、、、まだまだ修行が足りないっす。

2008年08月09日

ライナーノーツ6.ホリディ

今日は俊太郎BANDのリハ。久しぶりにトモとコーダイの顔を見ました。ミキは結構顔合わせてるんです。
5月のライブからずいぶん時間が経ってしまったので今日のところはまずは復習からです(笑)。俊太郎BANDの第2ラウンドが始まりました。

ツアーやライブやお知らせが続いていてかなり空いてしまいましたが忘れてませんよー。「SING AS YOU ARE 〜'07 live log〜」ライナーノーツです。


6.ホリディ_07.08.26「headLine vol.10」@下北沢_440
-with Kei Miki-

ULTRA POPの解散後発表されたライブアルバム「AFTER GAMES」に収録された古い曲。その11年後、ソロデビューアルバム「爽雨」にスタジオ録音で収録されました。なので今回の「SING AS YOU ARE 〜'07 live log〜」で音源化は3度目。

今年の夏からはピアノで歌っていますが、ちょうど一年前の夏、「headLine vol.10」のこのテイクはアコギとエレキのアンサンブルです。録音バランスがあまり良くないので聞こえづらいけど、ミキのエレキがいい味出してます(笑)。

記念すべきheadLineの10回目でゲストはコメちゃんと晃。とてもリラックス出来たいいライブだったですね。その後もふたりとはツアーを一緒に回ったり、ただ飲んだり、音楽関係無くても遊んでます。
この日のお祝いにファンの方々に花やシャンパンをもらってすごく幸せな気持ちになったコトを今でも憶えています。ありがとうございました。って花、酔っぱらって忘れて帰っちゃって取りに行ったんだけどね(笑)。
あと、この日に向けて色んな色のheadLine T-シャツを作ったんだ(笑)。初めてのグッズ。慣れないコトで試行錯誤しながら進んでいきました。実はこの時のT-シャツ製作が今回の「SING AS YOU ARE 〜'07 live log〜」のきっかけになってるんです。

th_holiday.jpg

1年前の夏ってもうすごく遠い昔のような気がします。
なんかセンチメンタルな気分になってきてしまった。

2008年06月23日

ライナーノーツ5.into the sleeping side

5.into the sleeping side_07.09.15@さいたま新都心_Heaven's Rock
-with Kei Miki (EG) -

2007年3月の「headLine vol.8」に合わせてその時のゲストGRiPゴンダタケシくんと一緒に作ったスプリットCD「split#4」/高畠俊太郎×GONDA、に「春風」と共に収録。ちなみに曲をボクが、詩をGONDAが作りました。

「スプリットCDを作りましょうよ」ってゴンダから持ち掛けられて「いいねーやろうぜ!」って言った時はスプリットCDって何のコトだか知らなかった(笑)。
ちょうど3月の穏やかな日が続いてた頃で、眺めのいい下北沢のスタジオ屋根裏で曲を作ってたってのもあって、春、下北沢、サイケ、ってキーワードで作った2曲です。今聞き直しても我ながら両方いい曲が出来たなーって思いますね(笑)。「春風」は毎年春になったら歌う歌になりました。この「into the sleeping side」は何気にボクの音楽性のど真ん中なんで(笑)色んな場所で色んな型でやってます。

「SING AS YOU ARE」収録バージョンはM.1Timeと同じく07.09.15@さいたま新都心_Heaven's Rockでのテイク。with Kei Mikiバージョンです。この日のライブはこの曲で幕を明けました。Heaven's Rockは割と大きなライブハウスなので音も良く広く暖かい空間にサイケな音が揺れていきました。この時のミキのギターがかなり良くて、本人的には当時は「あれ以上はないぞ」って言ってましたが(笑)、最近はさらにいい感じになってきてます。

この曲は先日の高畠俊太郎BANDバージョンも高畠俊太郎ROCK'N ROLL BANDバージョンもそれぞれの持ち味でどれもいい感じです。
やっぱど真ん中なんだな〜(笑)。

2008年06月07日

ライナーノーツ4.hibiki

4.hibiki_07.08.06@下北沢_CLUB QUE
-高畠俊太郎ROCK'N ROLL BAND-

スタジオ版CD未収録曲です。

エレキでギャー!ってのがどうしてもやりたくて、wash?のDrみっちゃんとAnchor-edgeのBassイシダにドキドキしながら声を掛けて作ったバンド「高畠俊太郎ROCK'N ROLL BAND」です。名前がカッコイイっすねー(笑)。
やっぱりエレキギターをギギャー!ってやったり、ファ〜〜フォ〜〜てフィードバックしたり、ガンガンガン!って乱暴にしたりするの大好きなんです(笑)。エレキは担いでブン回して立ち向かっていくってイメージですね。

この日はこのバンドの初ライブで、いつでもそうだけど、新しいバンドで初めてライブやる時の気分ってのはホント言葉では説明出来ないよねー。気合い入りまくりで不安ありまくり(笑)。ステージに出る瞬間、最初の曲を鳴らし始める呼吸、視線の合図。超マジっす(笑)。


日々をまた
日々をまた行く

空を仰いで
口笛を吹いて
そんで

日々をまた
日々をまた行く


この曲はこのライブの最後の曲だったんだけど、3人の気合いがもの凄く伝わってきます。間違えたりしてるけどそんなのまったく関係無く素晴らしいテイク。ROCK'N ROLLはこれでいいんです(笑)。

この日はずーとホームにしていたQUEにロックバンドで戻れたコトが嬉しかった。

2008年06月05日

ライナーノーツ3.pev

3.pev_07.07.02「room share」@下北沢_440
-with MC-303-

AUTO PILOTの「WHITE LIGHT RIDE」に収録。バンド版はへなちょこボーカルとバカ系エレキギターが大炸裂するローファイ曲。自分的にはこの曲の歌詞がとても気に入っています。

ソロ初のワンマン「’06爽雨」でこの曲をピアノで弾いたことから20年以上忘れていた感覚が戻り始めました。最近はよーく弾いてますねー。でもまさか自分がこの歳になってから大阪や京都でピアノを弾く事になるとはホントに夢にも思ってませんでしたよ(笑)。

ピアノは幼稚園の頃から(最初はオルガンだった)高校に入るまで習っていました。ボクはまったく憶えていないんだけど、幼稚園でどうしてもオルガンが弾きたいって言って泣きわめき「男の子なんだから」と反対した親を根負けさせたらしいです(笑)。おやじは、少し前まで「あの時根負けしてピアノなんぞ習わせなければ、もっとまっとうな道に行ってたんじゃないか」と思っているフシもあったみたいですが、最近はもう運命だったと思って諦めているようです(笑)。

久しぶりにピアノと向き合ってみて面白かったのは、その感覚が20年前のものとまったく同じものという訳ではなかったコトです。ピアノを弾いていない間、エレキギターをかき鳴らし(だいぶかき鳴らしました)、ダンスミュージックで朝まで踊り(そうとう踊った)、友達と悪さしてクラクラしたり、恋をしたり失恋したり、色々な音楽と出会い、色々な人と出会った。その全てが今ボクが弾くピアノにも影響を与えてるんですね。それに気付いた時「おもしれー!」って思って俄然ピアノが面白くなりました。
なぜ「pev」をピアノでやってみようと思ったのかは全然憶えてないんだけど、2番からスウィングするリズムはアコギのストーロークの影響だと思います。こんなピアノそれまで弾いたコトなかった(笑)。しかもリズムマシンと一緒です。

この日のライブはこの年の春にhurdy gurdy木村くんとAKUHヤナ、フトシくんに連れてってもらったツアーのお礼にボクが企画した「roomshare」というイベント。まだ1年経ってないのにもうずいぶん前のコトに感じますねー。今の方がピアノ全然うまいよ(笑)

2008年06月04日

ライナーノーツ2.月

2.月_07.10.19@新宿_Motion

ULTRA POPの「GAMES」に収録されています。一応メジャーデビューシングル的な感じだったんじゃないかな。てか、メジャーデビューって4回してるけど(笑)。「月」はCMタイアップとかもあったはず。

新宿_MARZとMotion行き来自由、7DAYS、100アーティストというお祭りイベント「SWAN SONG COUNCIL vol.8」に出演した時のライブです。
始めるまでは前後が轟音インストバンドで、さてどうすっかー、って感じだったんだけど、いざ始まってみたら音が良くて楽しかった。
Motionにはステージの向かいのPA卓の横に小さな窓があるんだけど、この日「silent」を歌いながらそれに気付き、そこから見える新宿の夜景を見ていました。そこにいる人はみんなステージの方見てボクの歌を聞いてるからその窓に気付かない。全員ボクの方を見てんだけど、みんなの知らない小さな窓から、ボクはその向こうの夜の風景を見て歌ってる。それががとても不思議な感じがして面白かったー。

この日の音源もとてもいい録音状態だったので迷いましたが、その「silent」ではなく、この「月」の歌い出しの雰囲気が奇跡的なのでこれを選びました。「月」はピアノバージョンも良かったんだけど、やっぱ歌い出しの雰囲気とやわらかさでこの日のこのテイクに決定です。

2008年06月02日

ライナーノーツ1.Time

「SING AS YOU ARE 〜'07 live log〜」ようやく発売になりました。
関係者のみんなおつかれさまでした&ありがとう!

もう買って聞いてくれてる人も多いと思うので、これから少しずつセルフライナーノーツというか解説的なモノを書いていこうと思ってます。

1.Time_07.09.15@さいたま新都心_Heaven's Rock
- with Kei Miki (EG) -

まずは1曲目の「Time」。スタジオ版はULTRA POPの「GAMES」というアルバムに収録されています。

この日のライブはさいたまでの凄ーく久々なライブでした。「コジマール課長Night」というタイトルで「大宮フリークス」の名の下に地元の友達がボクを呼ぶために企画してくれたライブだった。カラッと晴れた9月のとても天気のいい土曜日だったと思います。

ミキと1曲目からアンコールまで全部一緒にやりました。ミキの地元の友達やボクの幼なじみなんかがいっぱい来てて、会場全体がとても温かい空気に包まれていました。
ライブでは中盤にやったんだけど、このCDでは1曲目に大抜擢です。この日の音源は録音状態がとても良く、しかもミキのギターがかなりいい感じだったのでこのライブからは「sleeping」と2曲選んでます。このミキのディレイギターとアコギのアンサンブルが次の音に繋がっていくコトになります。

打ち上げも超楽しくて、昔の仲間やフリークスの人達やなんやかんやですんげー盛り上がり、結局幼なじみの家でみんなで雑魚寝したんだよな〜。楽しかったな〜(笑)。

まぁ、そんな感じでまずは1曲目「Time」でした。
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